応力

日本語で,応力,あるいは,ひずみと呼ばれている語は,英語では, stress と strain という語であり,日常会話では,ともに『緊張』 というような意味で用いられているため,学生は,混同するそうで ある.17世紀,ガリレオは,もう一歩というところで応力という概 念を発見できなかった.著書の中で,引張を受ける棒はその断面積 に比例する強さを持つことを述べている.この考え方を一歩進めて, 破壊荷重を破断面の面積で割って,現在我々が呼ぶ『破壊応力』を (同一の材料全てに適用できる値として)得るためには,さらに200 年近く要した.応力の発見は,1822年のコーシーの論文によって登 場する.



Subsections

Akihiro Nakatani 2001-06-25