最小コンプリメンタリエネルギの原理

仮想仕事の原理から，最小ポテンシャルエネルギの原理を考えた． 同様にして，

$$\Pi_c=\int_V V_0 dV - \int_S u_i \stackrel{n}{T}_i dS$$ (351)

なるコンプリメンタリエネルギ(complementary energy)を導入すると， コンプリメンタリ仮想仕事の原理は，

$$\delta \Pi_c=0$$ (352)

と表される． このことを，停留コンプリメンタリエネルギの原理 (stationary principle of complementary energy)という． さらに，ポテンシャルエネルギの場合と同様にして， 微小変形の場合には，自然状態の近くにあるとき， が最小であることが証明されるので， これを最小コンプリメンタリエネルギの原理 (principle of minimum complementary energy)という．