4章の演習問題

  1. 単位体積要素の体積変化すなわち体積ひずみをひずみ成分を 用いて表しなさい.また,ひずみの第一不変量が体積変化を表すこ とを示しなさい.

    【ヒント】物体点Pの近傍の微小体積\(V\)\(V^\prime\)に変化したとすると体積ひずみは、 \((V^\prime-V)/V=(1+\epsilon_{11})(1+\epsilon_{22})(1+\epsilon_{33})
-1\)で表される。高次の項を無視できるとすると。プリント(3.35) 式となる。

  2. (a) の式(4.33) は81個の式を意味しているが, 独立なものを書き出すと,式(4.34)の6個だけになることを 示しなさい.

    (b) ある問題を解いて,ひずみが,

    \begin{displaymath}
\begin{array}{l}
\epsilon_x=kz(x^2+y^2),\qquad
\epsilon_y=ky...
...yz}=0,\qquad
\gamma_{zx}=0,\qquad
\gamma_{xy}=2kxyz
\end{array}\end{displaymath} (206)

    となるような解を得たとする(ここで,\(k\)はある定数である). このようなことは考えられるかどうかについて 吟味しなさい.

    【ヒント】適合条件式を満足するかどうか.

  3. あるテンソル\(\alpha_{ij}\)は、ある対称テンソル \(e_{ij}=e_{ji}\)と反対称テンソル \(\omega_{ij}=-\omega_{ji}\)に一意に分解できることを示しなさ い。

    【ヒント】 $\alpha_{ij}=e_{ij}+\omega_{ij}=\bar{e}_{ij}+\bar{\omega}_{ij}$ と,2通りに分解できると仮定してみる.

  4. 前問で,\(\alpha_{ij}\)として,変位のこう配 $\partial
u_i/\partial x_j$を考えると,$e_{ij}$は,ひずみを, $\omega_{ij}$は,剛体回転を表すことを示しなさい.



Akihiro Nakatani 2001-06-25