直角座標系
において,変位ベクトル
の成分
のうち,たとえば
がいたるところ0であり,他の成分
が,座標
のみの関数であるとき,平面ひずみ
(plane strain)の状態にある
という.すなわち,
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(375) |
このとき,ひずみが零でないものは,
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(376) |
であり,これらは,
に無関係となる.
さて,応力ひずみ関係は,
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(377) |
または,
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(378) |
ここで,
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(379) |
とおいている.
また,
方向の変位は零であるがその方向の応力
は零でなく,
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(380) |
となる.
一方,応力のつりあい方程式は,
また,ひずみの適合方程式は,
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(382) |
平面ひずみ状態におけるナビアの方程式は,
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(383) |
ここで,
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(384) |
である.
さて,いま,
を仮定しているが,ここで,
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(385) |
のように,
に依存しない軸方向変位を許すものとする.
このとき,物体力を0とおいたナビアの方程式は,
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(386) |
なので,
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(387) |
となる.
のときには上で述べた平面ひずみになるが,
のときには平面ひずみの解に,
を加え合わせればよいことになる.
このような状態を一般化した平面ひずみ
(generalized plane strain)状態という.
Akihiro Nakatani
2001-06-25