(1) 1変数の微分可能な関数 が,極値(極大値または極小値)
をとるための条件は,
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(555) |
この式を満たすから決まるの値(停留値)は,
の時,極小,
の時,極大である.
(2) 2変数の関数 のとき,
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(556) |
なので,
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(557) |
これらの式を停留条件
(stationary condition)という.
式を解いて得られるを停留点(stationary point)
といい.停留点における の値を停留値
(stationary value)という.
このようにして得られた停留値が極大
(maximum)か極小(minimum)かを
判定するには停留点における の符号を吟味する.
(3) 2変数の関数で,付帯条件,
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(558) |
のもとで極値をとるための条件は,
Lagrangeの未定乗数
(Lagrange multiplier)
を導入した新しい関数
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(559) |
で,を独立変数と考えて,
となる.ここで,もはや,
の極大(極小)は
の極大(極小)に対応しない.
Akihiro Nakatani
2001-06-25