◆マイクロダイナミクス研究室の歴史◆
◇懐徳堂の流れ?!
研究室は、1933年の大阪帝国大学工学部機械工学科第二講座に始まっています。
中谷彰宏は、5代目にあたります。澁谷陽二先生は先生でもあり兄弟子でもあ
ります。実験室には博物館物の昔の研究資料があります。お宝が潜んでいるに
違いないので整理したいのですがなかなか時間がありません。設立当初(70数
年前)から「力學以修己」の精神です。研究室の歴史の話から少し脱線します
が、大阪大学の一つの源流といわれる懐徳堂(享保9年(1724)創設)の中門の左
右に掛けられていた竹聯というものの一つに書かれている言葉です(これの複
製は大阪大学中之島センターを入ったところに展示されています)。本当は
「学を力めて以て己を修め」と読むらしいですが、恩師の北川 浩先生の解釈
では、「力学を以て己を修め」ということだそうです。「力學不倦」なども眠
る暇を惜しんで勉強(力学?)に励めみたいで好きな言葉です。
◇アテネの学堂
ついでにホームページ表紙のFlash何だかわかりますか?ラファエロ「アテネ
の学堂」を図案化したものです(mingというフリーのFlashオーサリングツール
を使いました。皆さん知らないでしょう。ruby で書いています)。中央のプラ
トンとアリストテレスが議論しながら歩いてる部分の銅像が中谷彰宏の母校の
奈良高校の中庭(竪義の庭)に今もあります。プラトンのアカデメイアには「幾
何学を学ばざるもの入るべからず」と掲げられていたことで有名ですが、うち
の研究室は、「力学を学ばざるもの入るべからず」と高札を掲げたい願いが込
められています。言うまでもなく力学と幾何学はエネルギーを介して双対の関
係にあります。両者を結びつけた変分学的自然観が機械工学の固体力学分野の
みならず自然科学や工学の多くの分野で非常に重要な鍵を握っています。研究
室ではそのような力学的世界観を持った人材の育成を目指します。
MENUに戻る